ジャズ,ロックのスケール練習法
ドレミファソラシドから覚えよう ジャズ,ロックのスケール練習法
バンドで演奏するとき、自分のソロでほかのプレイヤーと一味違う演奏をしたいと思いませんか?でもコードが書かれていてもどのように弾いていいかわからない、と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ここではコードに合うスケールを簡単に弾けるように、基本の指使いも含めて、練習方法を紹介していきます。
1st step: まずは白鍵だけでスケールを右手で弾いてみよう。
1-1 スタートがドの音のスケール(Cメジャー・スケール、Cアイオニアン・スケール)
ドの音から始めます。このドの音を右手親指で弾き、順に人差指、中指でレ、ミ
ここで
また親指でファを弾きましょう。
ミを中指で弾いている時に親指は中指の下をくぐらせます。
その後人差指、中指、薬指、小指の順にソ、ラ、シ、ドと弾きます。
ドレミファソラシドの指使いは
親ー人ー中ー親ー人-中ー薬ー小
という順番を覚えます。
ミからファでの指替え
ミからファに移るときの指替えをマスターするには
ドレミファミレドを繰り返し弾きくトレーニングをします。
この時重要なのは、ドレミファミレドを、
親ー人ー中ー親ー中ー人ー親
という指使いでで弾くことです。
オクターブを超えるスケールを弾きたい時は
同じ音名でも一つ高かったり、低かったりする音は、その音に対して1オクターブ高い、あるいは低いと呼んでいます。
オクターブ以上スケールを弾きたい時は、シからドに移る場所で
薬指から親指
に指替えしましょう。
シ(薬指)からド(親指)ヘ
ド(親指)からシ(薬指)ヘ
シからドでの指替え
シからドに移るときの指替えをマスターするには
ファソラシドシラソを繰り返し弾きくトレーニングをします。
この時重要なのは
ファソラシドシラソを
親ー人ー中ー薬ー親ー薬ー中ー人ー親
という指使いでで弾くことです。
ではこのスケールを2オクターブ弾いてみましょう。
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Cメジャー・スケールあるいはCアイオニアン・スケール
と呼ばれ、CMaj7コードで使用されるスケールの一つです。

ではこのCメジャー・スケールを基に、スタート音をずらして、他のスケールを弾いてみましょう!
1-2 スタートがレの音のスケール(Dドリアン・スケール)
スタート音をレの音から始めます。このレの音を右手親指で弾き、順に人差指、中指でミ、ファ、Cメジャー・スケール同様、次のソの音で親指に指替えします。
ファ(中指)からソ(親指)へ
ソ(親指)からファ(中指)へ
その後もラシドレと人―中―薬―小と順番に弾きましょう。
ソで親指に指替えをしますが、全体の運指はCメジャー・スケール同様、
親ー人ー中ー親ー人-中ー薬ー小
でおこないます。
慣れたらこのスケールを2オクターブ弾きましょう。
Cメジャー・スケール同様、ドの音からレに上行する時、レの音からドの音に下行する時、薬指と親指を交差させます。
ド(薬指)からレ(親指)へ
レ(親指から)ド(薬指)へ
Cメジャー・スケール同様指の交差のトレーニングもおこないましょう!
中指(ファ)と親指(ソ)の交差のトレーニング
薬指(ド)と親指(レ)の交差のトレーニング
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Dドリアン・スケール
と呼ばれ、D m7コードで使用されるスケールの一つです。

1-3 スタートがミの音のスケール(Eフリジアン・スケール)
次にスタート音をミの音から始めましょう。このスケールも指使いは同じです。ミの音を右手親指で弾き、順に人差指、中指でファ、ソ、次のラの音で親指に指替えします。
その後シドレミと人―中―薬―小で順番に弾きましょう。
ソ(中指)からラ(親指)へ
ラ(親指)からソ(中指)へ
慣れたらこのスケールを2オクターブ弾きましょう。
Cメジャー・スケール同様、レの音からミに上行する時、ミの音からレの音に下行する時、
薬指と親指を交差させます。
レ(薬指)からミ(親指)へ
ミ(親指)からレ(薬指)へ
Cメジャー・スケール同様指の交差のトレーニングもおこないましょう!
中指(ソ)と親指(ラ)の交差のトレーニング
薬指(レ)と親指(ミ)の交差のトレーニング
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Eフリジアン・スケール
と呼ばれ、E m7コードで使用されるスケールの一つです。

1-4スタートがファの音のスケール(Fリディアン・スケール)
次にスタート音をファの音から始めましょう。このスケールの指使いは他のスケールと違いCメジャー・スケールの4番目の音(ファ)からの指使いで弾きます。まずファの音を右手親指で弾き、順に人差指、中指、薬指でファ、ソ、ラ、シ。次に親指に指替えし、
ド、レ、ミ、ファと親―人―中―薬と順番に弾きましょう。
シ(薬指)からド(親指)へ
ド(親指)からシ(薬指)へ
慣れたらこのスケールを2オクターブ弾きましょう。
ミの音からファに上行する時、ファの音からミの音に下行する時、
中指と親指を交差させます。
ミ(中指)からファ(親指)へ
ファ(親指)からミ(中指)へ
指の交差のトレーニングもおこないましょう!Cメジャー・スケール(アイオニアン・スケール)と同じトレーニングになりますが、繰り返しトレーニングしましょう。
薬指(シ)と親指(ド)の交差のトレーニング
中指(ミ)と親指(ファ)の交差のトレーニング
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Fリディアン・スケール
と呼ばれ、F Maj7コードで使用されるスケールの一つです。

1-5 スタートがソの音のスケール(Gミクソリディアン・スケール)
ソの音から始めましょう。このスケールの指使いはDドリアン・スケール等と同じ指使いです。まずソの音を右手親指で弾き、順に人差指、中指、ソ、ラ、シ。次に親指に指替えし、
ド、レ、ミ、ファ、ソと親―人―中―薬-小と順番に弾きましょう。
シ(中指)からド(親指)へ
ド(親指)からシ(中指)へ
慣れたらこのスケールを2オクターブ弾きましょう。
ファの音からソに上行する時、ソの音からファの音に下行する時、
薬指と親指を交差させます。
ファ(薬指)からソ(親指)へ
ソ(親指)からファ(薬指)へ
指の交差のトレーニングもおこないましょう!
(Step-1では毎回このトレーニングをしましょう。)
薬指(シ)と親指(ド)の交差のトレーニング
中指(ミ)と親指(ファ)の交差のトレーニング
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Gミクソリディアン・スケール
と呼ばれ、G 7コードで使用されるスケールの一つです。

1-6スタートがラの音のスケール(Aエオリアン・スケール)
ラの音から始めましょう。このスケールの指使いはDドリアン・スケール等と同じ指使いです。まずラの音を右手親指で弾き、順に人差指、中指、ラ、シ、ド。次に親指に指替えし、
レ、ミ、ファ、ソ、ラと親―人―中―薬-小と順番に弾きます。
ド(中指)からレ(親指)へ
レ(親指)からド(中指)へ
慣れたらこのスケールを2オクターブ弾きましょう。
ファの音からソに上行する時、ソの音からファの音に下行する時、
薬指と親指を交差させます。
ソ(薬指)からラ(親指)へ
ラ(親指)からソ(薬指)へ
指の交差のトレーニングもおこないましょう!
(Step-1では毎回このトレーニングをしましょう。)
薬指(ド)と親指(レ)の交差のトレーニング
中指(ミ)と親指(ファ)の交差のトレーニング
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Aエオリアン・スケール''''
と呼ばれ、A m 7コードで使用されるスケールの一つです。

1-7スタートがシの音のスケール(Bロクリアン・スケール)
白鍵だけで弾けるスケールの最後となります。
シの音から始めましょう。このスケールの指使いもDドリアン・スケール等と同じ指使いです。
まずシの音を右手親指で弾き、順に人差指、中指、シ、ド、レ。
次に親指に指替えし、
ミ、ファ、ソ、ラ、シと親―人―中―薬-小と順番に弾きます。
レ(中指)からミ(親指)へ
ミ(親指)からレ(中指)へ
慣れたらこのスケールを2オクターブ弾きましょう。
ファの音からソに上行する時、ソの音からファの音に下行する時、
薬指と親指を交差させます。
ラ(薬指)からシ(親指)へ
シ(親指)からラ(薬指)へ
指の交差のトレーニングもおこないましょう!
(Step-1では毎回このトレーニングをしましょう。)
薬指(レ)と親指(ミ)の交差のトレーニング
中指(ミ)と親指(ファ)の交差のトレーニング
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Bロクリアン・スケール
と呼ばれ、B m 7(♭5)コードで使用されるスケールの一つです。

2nd Step: 黒鍵の音を一つ入れたスケールを弾こう
白鍵でのスケールを覚えたら、次にスケール内に黒鍵の音を一つ入れたスケールをトレーニングしましょう。指使いはStep-1の指使いを使用します。
2-1 シの音を半音下げてみよう
シの音を半音下げ(B♭音)、黒鍵に変えたスケールを弾いてみましょう。
B♭音は黒鍵3つのグルーブの一番右側の黒鍵の音です。
ドの音から始めるスケールを弾きましょう
指使いはCアイオニアン・スケールと同じ
親ー人ー中ー親ー人-中ー薬ー小
このスケールを2オクターブ弾きましょう
Step-1同様2オクターブ以上スケールを弾く時は、小指の代わりに親指で弾くことが基本となります。
下の写真を参考に薬指と親指を交差させましょう。
シ♭(B♭)薬指からド(親指)へ
ド(親指)からシ♭(B♭)薬指へ
2オクターブ以上のスケールを弾く時、どの音が黒鍵か、指が理解できていないので、弾き間違いが起こり易いです。
先ず黒鍵の位置を覚えましょう。
スケールを弾きながら黒鍵の音で一度止め、また次の黒鍵の音まで止まらず弾くというトレーニングを繰り返して、黒鍵の位置を覚えていきます。
どうですか?覚えましたか?
このスケールの名称は
Cミクソリディアン・スケール
と呼ばれ、C 7コードで使用されるスケールの一つです。

2-2シの音を半音下げた他のスケールも弾いてみよう。
Cミクソリデイアン・スケールに慣れたら他のスケールも弾いてみましょう。。
シの音を半音下げたB♭音の位置
a)レの音から始めるスケールを弾きましょう
指使いはCミクソリデイアン・スケールと同じです。
親ー人ー中ー親ー人-中ー薬ー小
このスケールを2オクターブ弾きましょう
ここでも同様に2オクターブ以上スケールを弾く時は、小指の代わりに親指で弾くことが基本となります。
Cミクソリディアン・スケール同様、2オクターブ以上のスケールを弾く時、どの音が黒鍵か、指が理解できていないので、弾き間違いが起こり易いです。
ここでもスケールを弾きながら黒鍵の音で一度止め、また次の黒鍵の音まで止まらず弾くというトレーニングを繰り返して、黒鍵の位置を覚えていきます。
黒鍵(B♭音)は中指で弾きます。
このスケールの名称は
Dエオリアン・スケール
と呼ばれ、Dm 7コードで使用されるスケールの一つです。
b)ミの音から始めるスケールを弾きましょう
指使いはCミクソリデイアン・スケールと同じです。
親ー人ー中ー親ー人-中ー薬ー小
このスケールを2オクターブ弾きましょう
ここでも同様に2オクターブ以上スケールを弾く時は、小指の代わりに親指で弾くことが基本となります。
スケールを弾きながら黒鍵の音で一度止め、また次の黒鍵の音まで止まらず弾くというトレーニングをおこないましょう。
黒鍵(B♭音)は人指し指で弾きます。
このスケールの名称は
Eロクリアン・スケール
と呼ばれ、Em 7(♭5)コードで使用されるスケールの一つです。
c)ファの音から始めるスケールを弾きましょう
ファから始まるスケールの指使いは他のスケールと少し違います。
注意しましょう!
親ー人-中ー薬ー親ー人ー中ー薬
この指使いはファからスタートする様々なスケールで使用されます。
このスケールを2オクターブ弾きましょう
ここでも黒鍵の位置を覚えるトレーニングをしましょう!
黒鍵(B♭音)は薬指で弾きます。
このスケールの名称は
Fメジャー(アイオニアン)・スケール
と呼ばれ、F Maj7コードで使用されるスケールの一つです。
d)ソの音から始めるスケールを弾きましょう
指使いはCミクソリデイアン・スケールと同じです。
親ー人ー中ー親ー人-中ー薬ー小
このスケールを2オクターブ弾きましょう
黒鍵の位置を覚えるトレーニングをしましょう!
黒鍵(B♭音)は中指で弾きます。
このスケールの名称は
Gドリアン・スケール
と呼ばれ、G m7コードで使用されるスケールの一つです。
e)ラの音から始めるスケールを弾きましょう
指使いはCミクソリデイアン・スケールと同じです。
親ー人ー中ー親ー人-中ー薬ー小
このスケールを2オクターブ弾きましょう
黒鍵の位置を覚えるトレーニングをしましょう!
黒鍵(B♭音)は人指し指で弾きます。
このスケールの名称は
Aフリジアン・スケール
と呼ばれ、A m7コードで使用されるスケールの一つです。
f ) シ♭の音から始めるスケールを弾きましょう
初めて黒鍵からスタートするスケールを弾きます。
黒鍵からスタートするスケールは親指以外の指で弾く事が基本となります。(上級者は親指で弾く事も必要ですが)
ここでの指使いは
人ー親ー人ー中ー親ー人-中ー薬
で弾いてみましょう。
スタート音のシ♭(B♭)音を人指し指で弾き、オクターブ上の同じ音を薬指で弾きます。
同じ音を、違う指で弾く事に注意しましょう!
このスケールを2オクターブ弾きましょう
スタートのB♭音のみ人指し指で、オクターブ上、2オクターブ上のB♭音は薬指で弾きます。
黒鍵の位置を覚えるトレーニングをしましょう!
スタート音の黒鍵(B♭音)は人指し指でそれ以外は薬指で弾きます。
このスケールの名称は
B♭リディアン・スケール
と呼ばれ、B♭ Maj7コードで使用されるスケールの一つです。